• "特別行事"(/)
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  1. 青森県議会 2007-10-03
    平成19年文教公安委員会 本文 開催日: 2007-10-03


    取得元: 青森県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ○開 会  午前11時03分 ◯田名部委員長  おはようございます。ただいまから文教公安委員会を開きます。  慣例により、会議の記録署名委員を指名いたします。田中委員と一戸委員にお願いします。  本日の審査案件は、本会議から付託されました議案4件及び所管事項であります。  審査の順序は警察本部教育委員会関係の順に行いますので、御了承ください。  それでは、警察本部関係の議案及び所管事項について審査を行います。  なお、審査の順序は、初めに議案について、その後、所管事項について行います。  それでは、提出議案について、警察本部長から説明を求めます。──坂本部長。 2 ◯坂本部長  今定例会に提出されました諸議案のうち、警察本部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。  議案第1号「平成19年度青森県一般会計補正予算(第1号)案」に計上されました警察費の歳出予算額は、3,256万1,000円となっております。  次に、歳出予算に計上されました主なものについて御説明申し上げます。  主たる経費としては、本部庁舎改修工事として2,569万7,000円、駐在所解体工事として885万9,000円を増額計上しております。  以上、警察本部所管に係る提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 3 ◯田名部委員長  ただいま説明のありました議案について質疑を行います。
     質疑はありませんか。──田中委員。 4 ◯田中委員  ただいま本部長から、平成19年度青森県一般会計補正予算案に計上された警察費の歳出の中で、主なものとして、駐在所解体工事、885万9,000円を増額計上したとの説明がありました。交番・駐在所の統廃合については、順次進んでいると聞いているところであり、十和田署管内でも何カ所か統廃合されると聞いておりますが、配置された地域の住民の中には、駐在所がなくなり不安になっている人もいるのではないかと思われます。また逆に、パトカーなどが24時間体制でパトロールしてくれるようになりました。以前より安心して暮らせるようになったと思っている人も多くいると思われます。  そこで、次の2点についてお尋ねをいたします。  まず第1点として、交番・駐在所の統廃合に伴う治安維持状況はどのようになっているのかお尋ねをいたします。 5 ◯田名部委員長  木村生活安全部長。 6 ◯木村生活安全部長  田中委員の質問にお答えいたします。  交番・駐在所の統廃合につきましては、近年の厳しい治安情勢に的確に対応し、安全で安心な県民生活を確保するため、交番・駐在所施設の再編・人員の再配置等により、平成16年度から「交番・駐在所再編プラン」を推進中であり、本年3月末までに、交番3カ所、駐在所47カ所を統廃合しております。  交番・駐在所の統廃合によりまして、交番の大型化による夜間警戒力の確保、パトカー勤務員の増強による機動力の充実化が図られるなど、これまで以上に治安の確保機能が強化されております。  また、統廃合に当たっては、関係する機関や地域住民の方々に御説明し、その御理解をいただきながら推進しているところであります。  なお、これらにより、統廃合された地域においては、これまでのところ、地域住民の方々から「治安が悪化した」とか、「再度、駐在所を設置してほしい」などの要望や意見等は報告されておりません。  今後とも、地域住民の方々や関係する機関の御理解を得ながら、県民の安全で安心な生活を確保するため、本計画を適正に進めて参りたいと考えております。  以上でございます。 7 ◯田名部委員長  田中委員。 8 ◯田中委員  ただいま、部長のほうから御答弁いただきました。そこで、廃止駐在所などの活用状況はどのようになっているのかお尋ねしたいと思います。 9 ◯田名部委員長  木村生活安全部長。 10 ◯木村生活安全部長  廃止された駐在所等活用状況等でありますけれども、交番・駐在所の統廃合に伴い廃止された施設につきましては、地域住民と警察が協力して安全・安心まちづくりを推進するとの観点から、自治体等の御協力を得て、地域の自主防犯活動拠点として活用されておるところもございます。  具体的には、平成17年5月開設の旧大鰐警察署大鰐温泉駅前交番跡の「わにっこ安心ステーション」、2つ目として、平成18年10月開設の五戸警察署西越警察官駐在所跡の「地域安全安心センターさいごし」の2カ所が自主防犯活動の拠点として活用されております。  警察といたしましては、これらの自主防犯活動を今後とも積極的に支援し、地域住民の方々とともに地域の安全を確保してまいる所存でございます。  以上でございます。 11 ◯田名部委員長  ほかにありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますので、これをもって質疑を終わります。  これより議案の採決を行います。  議案第1号中所管分の原案を承認することに賛成の方は御起立願います。  [賛成者起立]  ありがとうございました。起立総員であります。  よって、原案を承認することに決定いたしました。  次に、所管事項について質疑を行います。  質疑はありませんか。──一戸委員。 12 ◯一戸委員  それでは、御質問をさせていただきます。  スクールサポーター事業についてでありますけれども、この事業についてというのは、少年の規範意識の醸成だとか、あるいは、非行防止、暴力問題、行動抑止、そういった目的で関係団体と連携をして非行防止教室だとか、いろいろな対策がされているところでありますし、各種事業を展開していることは、もちろん承知をしているところでありますけれども、平成19年の今年度の予算の中で、スクールサポーター事業費ということで196万1,000円の予算が計上されております。これまで本県として実施していないものもあるかもしれませんけれども、警視庁のデータですけれども、例えば、少年サポートセンター、それから、非行防止教室少年補導ボランティアという子供たちを事件・事故から守るための施策の展開を実施しているものだと思いますけれども、このスクールサポーター事業について、導入の目的についてちょっとお知らせをいただきたいと思います。よろしくお願いします。 13 ◯田名部委員長  木村生活安全部長。 14 ◯木村生活安全部長  一戸委員のスクールサポーター制度の導入目的についてお答えいたします。  平成17年、広島県及び栃木県下で女子児童が下校途中に連れ去られて殺害されるという事件が相次いで発生したほか、京都府では、学習塾において女子児童が殺害される事件も発生しました。さらに、全国的に児童・生徒に対する声かけ事案が多数発生するなど、児童・生徒の安全確保に関し国民の不安感が頂点に達したところであります。  これを受けまして、平成17年12月に「犯罪から子どもを守るための対策に関する関係省庁連絡会議」におきまして、スクールサポーター制度の活用が論議され、さらに、昨年6月、「子どもを非行や犯罪被害から守るための対策に関する関係省庁プロジェクトチーム」が取りまとめた「子ども安全・安心加速化プラン」が犯罪対策閣僚会議及び青少年育成推進本部合同会議において了承されまして、地域の力で子供を非行や犯罪被害から守るためのスクールサポーターの警察署への配置が必要であるとされたところであります。  このような情勢の中、本県においても各地で地域ぐるみの子供を犯罪から守ろうとする機運が高まり、実情に応じた自主防犯活動が展開されておりますが、児童を犯罪から守るためには、学校、地域、警察等が協働の上に新たな対策を講じていく必要があるとされたものであります。  そこで、児童の安全確保非行防止及び犯罪被害防止等に必要な措置を専門的に行う「スクールサポーター」を警察署に配置し、警察、学校、保護者、地域などとさらなる緊密化を図り、管内の学校訪問などにより児童の安全確保対策犯罪被害非行防止活動の支援等、児童の安全対策を推進することとしたものであります。  以上でございます。 15 ◯田名部委員長  一戸委員。 16 ◯一戸委員  18年、去年の6月、具体的な取組みをしてきたということ、それから、今言われた地域の力で子供たちを守る。大事なのは、学校、地域、警察の協力、これがやっぱり大事だろうということで、スクールサポーター事業が展開されていますし、もう一つは、警察の技術とか経験を生かして、OBというか退職された方が就いているようでありますけれども、具体的に、今年始まった事業でしょうけれども、現段階でどんな状況になっているのか、ちょっとお知らせをいただきたいというふうに思います。 17 ◯田名部委員長  木村生活安全部長。 18 ◯木村生活安全部長  本県のスクールサポーターの現状についてでありますけれども、本年の4月1日付で、県内で児童数が最も多い青森警察署警察OB1人を配置しております。スクールサポーターの任期は1年間、身分は地方公務員法に基づく特別職の非常勤職員であります。勤務日数は月15日内となっております。  現在は、青森警察署管内である旧青森市と平内町を活動拠点として、児童の安全確保対策犯罪被害非行防止活動を重点に、各関係機関・団体と連携しながら、学校周辺パトロール活動や繁華街等における合同巡回活動、それから、学校への不審者侵入防止に配慮した学校施設の点検や対応要領等の助言、それから、学校において行う防犯教室等への助言及び支援等の各種活動を実施しております。  最近の主な活動としましては、青森ねぶた祭りの期間中、地区の高等学校生徒指導委員及び少年補導協力員等と合同で高校生等がい集しがちな場所を重点的に巡回活動を実施しております。特に、青森ねぶた祭りの最終行事である花火大会におきまして、例年、会場等での非行等が散見されますことから、会場内において積極的に声かけをするなど巡回した結果、少年らによる問題行動もなく、非行防止に成果が認められたと思っております。  花火大会巡回に参加されたボランティアの方からは、警察OBということでとても心強いという声が寄せられておりまして、一定の評価を受けているものと考えております。  今後、児童・生徒の安全確保犯罪被害防止等のため、スクールサポーターのより効果的な運用に努めて参りたいと思っております。 19 ◯田名部委員長  一戸委員。 20 ◯一戸委員  まさに技術と経験を持って、いろんな巡回をしていただくことは大変心強いというふうに思っています。前まで聞いた内容を含めて、3つぐらい、要望となるか質問となるかわかりませんけれども、話をさせていただきたいのは、1つは、今年からスタートして、制度の周知がされていないんじゃないか。つまり、このスクールサポーター事業というのは、他県の例を見ますと、学校に駐在をして、荒れていると言ったらいいでしょうか、そういったところに常時張りついて対策をしていくというのが一つの役割をしているわけであります。本県の中にもそういった箇所が散見される箇所もありますけれども、そういった事業の周知をしていかなければならないというふうに思っておりますし、あわせて、警察OBサポーターがどこにいるかというのが、なかなか周知をされていない。これから団塊の世代になっていくとき、ちょうどその技能・技術を持った方々が必要とされる箇所にありますので、今後の課題として、どのようにするのか。  これが周知をされていくと、例えば、いろんなところに要望が増えてくると、人員の増だとか、そういったものが求められるんじゃないかと。人員増に対する考えがもしありましたら、お願いをしたいというふうに思います。  もう一つは、学校との連携が必要ではないか。先ほども言いましたけれども、ある県では、学校に常時、そういう方が配置をして、一定のところに警察OBが来ると、やっぱり子供でも意識をしてだんだん直っていくというのもありますけれども、学校側との連携について、今後もしわかるような具体的なものがあればお知らせいただきたいというふうに思います。 21 ◯田名部委員長  木村生活安全部長。 22 ◯木村生活安全部長  まず、スクールサポーターについて、要望があれば今後も拡大していくのかということについてでありますけれども、今、お答えしたとおり、子供の安全対策を図る上で有効な活動であると考えておりますので、今後、児童の安全確保についての必要性、地域ニーズ等も踏まえまして、スクールサポーターの拡大、他地域への派遣についても検討して参りたいと考えております。  それから、学校との連携でありますけれども、これまでも市の教育委員会や各学校との連携によりまして、児童の安全対策を推進しておりますけれども、今後より一層、学校との連携を強めまして、保護者、地域住民スクールサポーターがより一体となって子供を守る対策を進めるために、これらの方々へのスクールサポーター制度の周知を図るとともに、不審者侵入対策、あるいは校内暴力対策等も含めまして、教育現場と一体となった実践的な安全策の強化に努めて参りたいと考えております。  それから、今後の課題でありますけれども、本県においては、委員から質問がありましたとおり、4月に配置したばかりでありますので、このスクールサポーター制度が地域の隅々まで浸透していない状況にあることから、地域住民への周知を図ることが重要と考えております。  また、先ほど申し上げましたけれども、児童の安全確保についての必要性、地域のニーズも踏まえて、この制度の拡大、他地域派遣についても検討して参りたいと考えます。  以上でございます。 23 ◯田名部委員長  一戸委員、いいですか。 24 ◯一戸委員  いいです。
    25 ◯田名部委員長  ほかにありませんか。──森内委員。 26 ◯森内委員  客引きの取締りについてお伺いをさせていただきます。  7月の常任委員会でも質問させていただきましたけれども、青森市の本町は、依然として多数の男性、また、今は女性も立ちんぼしているという状況で、歩行者の通行妨害になっているのはもちろんでありますが、トラブルになっている例も非常に多く見受けられるといった迷惑な存在であります。警察では、取締り排除活動をしていると思われますが、実態はいたちごっこでありまして、警察官の姿がなくなれば客引きを再開するのが現状であります。この前、質問させていただきました後に逮捕者が出ました。その後に、その男性が釈放されてすぐ、また客引きを行っております。前回の御答弁では、客引きの実態を見ながら条例の改正について検討するとのことでありましたけれども、早急に条例をつくるか、既存の条例を改正するなど、具体的な対策が必要であると思われます。このままでは、悪質な客引きが増加していくのではないか。そしてまた、大きな問題になったり、悪質な犯罪が出てしまうのではないかという心配があります。客引きを排除、なくするために警察として何が一番効果的であるのか、お考えをお聞きしたいと思います。 27 ◯田名部委員長  木村生活安全部長。 28 ◯木村生活安全部長  客引きの取締りにつきましては、昨年5月1日の風営適正化法の改正以降、悪質な客引きに対しては逮捕するなど、取締りを強化しております。取締り実施後、一時的に客引きが姿を隠すものの、青森市本町周辺等の一部の地域におきまして、依然として、ただいま質問がありましたように、客引きが行われているとの声が聞かれてございます。  客引きを排除するためには、継続的な警察官によるパトロールの実施、客引き行為者に対する指導・警告、悪質な客引き行為者に対しては強制捜査で臨むなど、取締りの強化とともに、客引きを行っている営業者に対して営業停止等行政処分を科すことにより、営業者の受ける不利益を周知させることが効果的であると考えております。本年7月に、青森署と八戸署におきまして、検挙した客引きにつきましては、いずれも行為者と営業者の両者に対してそれぞれ罰金刑が科せられておりまして、さらに営業者に対しては、営業停止の行政処分も行っております。  警察といたしましては、今後も、風営適正化法を適用した客引き行為の取締りをより一層の徹底強化に努めるとともに、営業者の検挙・行政処分を視野に入れた厳格な姿勢で取締りを継続し、繁華街、歓楽街の健全化に努めてまいる所存であります。  以上であります。 29 ◯田名部委員長  森内委員。 30 ◯森内委員  今、御答弁をいただきましたけれども、青森、八戸、私は八戸、この前、朝野球のことでちょっと行きましたけど、八戸よりは青森のほうが大分ひどいんじゃないかという気がします。日曜日に友人と3人で出掛けたんですけれども、たまたま友人が、信号のところに止まっていたら、一つ離れた信号機のところから2人の男性が走って来たんです。あの日曜日の人のいないところでバタバタとやるわけですよね。こっちも何が起こったのかなという気がして、向かってきたのは私たちのところで、私たちの友達がちょっと怒ったら、反抗的な態度をとってきたものですから、私も「おめだち、そったに走ってこねば客取らいねんだな」という話をしたら、黙って逃げましたけれども、そういうようなトラブルが発生して、お互い言い合いしているときに、多分、大きな問題が起こる可能性はゼロとは言えないというふうに思います。  そして、その中で、やはり警察のほうでもそこに人員を配置するとなれば、いろんなシステムというんですか、シフトというんですか、そういう形で、多少、人員的にもずれてくるような気がします。そうすると、そこに配備するとこっちのほうが手薄になるとか、また、こっちのほうからこっちのほうへ移動しましょうと、そういうふうになりますので、そういうこともないような、やはり条例づくりというのが必要ではないかと私は思います。  これは簡単にすぐ行くような問題ではありませんので、今後、大都市圏のそういう条例をつくっているところを見ながら、皆さんと一緒になって考えさせていただきたいなということを要望して終わりたいと思います。ありがとうございます。 31 ◯田名部委員長  ほかにありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって警察本部関係の審査を終わります。  教育委員会と入れかえします。しばらくお待ちください。  それでは、引き続き委員会を開きます。  教育委員会関係の議案及び所管事項について審査を行います。  なお、審査の順序は、初めに議案について、その後、所管事項について行います。  それでは、提出議案について、教育長から説明を求めます。──田村教育長。 32 ◯田村教育長  おはようございます。それでは、県議会第251回定例会に提出されました議案のうち、教育委員会に係るものについて御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。  まず、議案第1号「平成19年度青森県一般会計補正予算(第1号)案」について申し上げます。  今回の補正予算の歳出予算額は、1億79万8,000円の増額となっております。これを既決予算額と合計いたしますと、補正後の歳出予算額は1,464億4,469万2,000円となり、一般会計予算総額の20.4%を占めることになります。  以下、計上した歳出予算の主なものについて御説明申し上げます。  まず、財産管理費において、青森県立名久井農業高等学校の教育植林売払い収益を活用した、同校の施設整備に要する経費として361万2,000円を計上いたしております。  また、教育振興費において、県立高等学校における産業教育設備及び理科教育等設備の整備に要する経費として、5,997万1,000円を計上いたしております。  次に、予算案以外の議案について御説明いたします。  議案第11号「学校教育法の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例案」は、学校教育法の改正に伴い、青森県犯罪のない安全・安心まちづくり推進条例、青森県営農大学校条例及び青森県高等学校定時制課程及び通信制課程修学奨励金貸与条例について、所要の整理を行うためのものであります。  議案第22号「青森県立少年自然の家条例の一部を改正する条例案」は、青森県立下北少年自然の家を廃止するためのものであります。  議案第24号「工事の請負契約の件」は、青森県立青森工業高等学校校舎(管理・特別・普通教室棟)新築工事について請負契約を締結するためのものであります。  以上をもちまして、教育委員会関係提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしくお願いいたします。 33 ◯田名部委員長  ありがとうございました。ただいま説明のありました議案について質疑を行います。  質疑はありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますので、質疑を終わります。  これより議案の採決を行います。  議案第1号中所管分、議案第11号、議案第22号及び第24号の原案を承認することに賛成の方は御起立願います。  [賛成者起立]  ありがとうございました。起立総員であります。  よって、原案を承認することに決定いたしました。  次に、教育長から報告事項があります。──田村教育長。 34 ◯田村教育長  委員長のお許しを得て、9月22日から25日まで4日間にわたり開催した第20回全国スポーツ・レクリエーション祭「スポレクあおもり2007」の報告をさせていただきます。  祭典は「熱くなれ みんな輪になれ りんごの国で」をスローガンに、全国各地から、本県も含め約1万8,000人の選手・役員等が参加し、晴天の秋晴れのもと、無事終了することができました。この場をお借りして、祭典にかかわった多くの方々に心から感謝を申し上げます。  4日間の幕開けとなった開会式は、総勢約7,000人の参加のもと、青い森アリーナで行われ、全国で活躍する本県の各団体の若さあふれる演技をオープニングで披露し、会場は拍手と歓声に包まれました。また、式典では、全参加選手中、女性の最高齢者である本県の島田アヤメさん92歳を初め、4世代の参加者が「わくわく交流宣言」をし、島田さんの元気に感嘆の声が聞かれました。  9月22日(土)から24日(月)までの3日間、新青森県総合運動公園で開催した特別行事では、延べ6万2,000人が来場する中で、本県の特産・名産品の紹介、販売などを行い、魅力あふれる青森を全国に発信することができました。  また、県内10市6町では、それぞれの種目において熱戦が繰り広げられるとともに、会場地市町の人々の温かい歓迎ぶりが好評を得て、全国の仲間との交流の輪が広がったところであります。  9月25日には、次年度開催の滋賀県へ祭典旗引き継ぎを行い、全国から参加した仲間たちとの別れを惜しみながら、感動のフィナーレで4日間の祭典の幕を閉じました。  祭典期間中を通じて参加者からは、「開・閉会式に感動した」「県民のやさしく温かい歓迎ぶりに感謝する」「参加してよかった」「また青森県に来てみたい」など、好意的な感想をたくさんいただきましたが、これもひとえに県及び開催市町の運営スタッフはもとより、献身的に活動し、祭典を陰で支えていただいた約1,500名ものボランティア、そして、県外からの参加者を温かいおもてなしの心で歓迎していただいた、たくさんの県民の皆様の御協力のおかげであり、心から感謝申し上げたいと思います。大変ありがとうございました。  この祭典を契機に、県民のスポーツ・レクリエーションに対する関心が高まり、スポーツ・レクリエーションの普及振興はもとより、本県のスポーツ振興が図れるものと確信しております。  委員の皆様方におかれましては、今後とも生涯スポーツの普及振興に御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げまして、大会終了の報告とさせていただきます。  次に、職員の不祥事について御報告申し上げます。  去る7月20日の委員会の際に、酒気帯び運転の発生について御報告いたしましたが、7月5日に酒気帯び運転による物損事故を起こした上北地域の小学校教頭に対し、事実を確認の上、本日付で免職の懲戒処分を行いましたので御報告いたします。  本件は、一般の教職員を指導する立場にある教頭が、自ら酒気帯び運転という悪質な法令違反を起こしたものであり、まことに遺憾であります。服務規律の確保の徹底につきましては、今後ともあらゆる機会をとらえて周知を図っていくとともに、酒気帯び運転等の悪質な交通違反に対しましては、厳正に対処して参ります。 35 ◯田名部委員長  ただいまの報告事項及び所管事項について質疑を行います。  質疑はありませんか。──小桧山委員。 36 ◯小桧山委員  質問させていただきます。  無形文化財といっても、伝統的芸能と、あるいは、津軽塗等の工芸技術があるんですけれども、今回は伝統的芸能について、ちょっとお伺いしたいと思います。  東北、特にこの北東北3県は伝統芸能の宝庫と言われ、たくさんあるわけですけれども、民俗の息吹と言われる伝統芸能、舞うこと自体が情熱であったり、エネルギーであったり、喜びであったり、プライドであったり、今までそういった地域の人たちの生きる支えとなって、いろいろ脈々と伝わってきたわけですけれども、社会状況の変化とともに、これが廃れてきているのも事実でございます。しかしながら、本県ばかりじゃないんですけれども、文化振興とは切っても切り離せないものということで、文化財保護法の規定に基づいて、いろいろ支援しているわけですけれども、そこでお伺いしたいのは、まず、本県指定の無形文化財の指定状況をお伺いしたいと思います。 37 ◯田名部委員長  外崎文化財保護課長。 38 ◯外崎文化財保護課長  県指定の無形民俗文化財、民俗芸能は無形民俗文化財になっていますので、それについてお答えします。  三沢市の浜三沢の「南部駒踊」など、現在、県指定「無形民俗文化財」は49件が指定されております。ここ10年間では8件、直近では、平成15年4月に「今別町の荒馬」が指定されております。  以上です。 39 ◯田名部委員長  小桧山委員。 40 ◯小桧山委員  ありがとうございます。それでは、県文化財保護審議会の委員構成及び無形民俗文化財の担当委員について、わかる範囲でお願いしたいと思います。 41 ◯田名部委員長  外崎文化財保護課長。
    42 ◯外崎文化財保護課長  県文化財保護審議会は、現在、委員数13名でございまして、文化財の分野別の専門家や学識経験者で構成されております。無形民俗文化財の分野につきましては、大学の准教授1名と国立歴史民俗博物館准教授1名にお願いしております。 43 ◯田名部委員長  小桧山委員。 44 ◯小桧山委員  ありがとうございます。それでは次に、県無形民俗文化財の指定方法について、どういう順番でこれは行われるのか、お伺いしたいと思います。 45 ◯田名部委員長  外崎文化財保護課長。 46 ◯外崎文化財保護課長  無形民俗文化財の県指定までの手続きについて御説明しますと、まず最初に、市町村教育委員会から県指定候補を推薦していただいております。それを受けまして、県文化財保護審議会の担当委員がその中から重要と思われるものを調査しております。その結果を審議会で協議の上、保存団体からの指定申請を得て審議会へ諮問し、答申を得た後、指定決定という流れとなりまして、最終的には、県教育委員会が指定しております。  無形民俗文化財の指定に当たりましては、風俗・慣習につきましては、地域住民がこれまで伝承し、将来にわたっても継承する習俗等で、由来、内容等に地域住民の生活文化の特色を示す典型的なもの。年中行事、祭礼、法会等の中で行われる行事で、芸能の基盤を示すもの。地域的特色を示すものという観点から、また、民俗芸能につきましては、学術上価値が高く、地域の生活と密着し伝承され、その発生・継承が個人に限定されないもので、民俗芸能史の上で重要な位置を占めるもの。地方的な特色が顕著なものという観点を念頭に置きまして、県文化財保護審議会で検討することとなっております。  例えば、民俗芸能では、平成11年7月に指定しました「上十川獅子踊」の場合につきましては、年中行事として地域に根ざし演じられている民俗芸能であり、津軽の獅子踊の基本演目に加え、旧暦8月15日に演じられる獅子納めでは、「十五夜」という特色ある演目が演じられ、音頭も正確に伝承されているということが指定理由となっております。  以上です。 47 ◯田名部委員長  小桧山委員。 48 ◯小桧山委員  では、県指定となっている無形文化財に対する助成についてお伺いします。 49 ◯田名部委員長  外崎文化財保護課長。 50 ◯外崎文化財保護課長  県指定無形民俗文化財の助成につきましては、県の補助事業として無形民俗文化財等保護費補助事業がございます。指定文化財に係る用具等の整備、新調について、総経費の2分の1の補助をしているところですが、市町村や保存団体からの要望等を聞き、緊急性、補助事業者の負担の程度等を勘案して補助対象を定めております。  なお、平成18年度実績において、3団体に対し、総額で68万4,000円を交付しております。  また、例えば、明治安田クオリティ・オブ・ライフ文化財団等の民間の文化財団等が行う助成の周知や申請手続きの手助け等を行っているところでございます。  以上でございます。 51 ◯田名部委員長  小桧山委員。 52 ◯小桧山委員  民間の保険会社等も支援しているということですね。よくわかりました。ありがとうございます。 53 ◯田名部委員長  ほかにありませんか。──一戸委員。 54 ◯一戸委員  本県のエネルギーに関することについて御質問をさせていただきたいと思います。  これから話すアンケートの内容は本県ではないんですが、多くの県で、小中高にとっているアンケートがありまして、その中を見ますと、生徒が地球上のさまざまな社会問題に関心を持っている事項についてアンケートをとりまして、結果的には、「核・軍事」というのが子供たちの中でも大きな関心を持っている。そして、次に来るのが「環境」に関する関心が極めて高いというのがそのアンケート結果になっております。「エネルギーと環境について」という設問項目もあるわけでありますけれども、生徒の87%がエネルギーや環境についての学習が大切であると考えている。そして、生徒の半数が、学校の授業に環境問題を取り上げて欲しいというのも若干の要望として、そのアンケートの中には出てきているようであります。さらに、6割近い生徒から、エネルギーや環境問題と生活の関わりがなかなか分かりづらいというのもアンケートの中から読み取れる。そういう状況で、エネルギー・環境問題の解決によって、子供たちに自ら行動しますかということをお聞きした中身では、学年が高くなるほど、小学校、中学校、高校になるほど具体的な行動をしていきたい、そういった傾向になっておりまして、そのアンケートをまとめると、3つのような中身になっているようであります。  1つには、エネルギー・環境教育の重要性については、学校段階を問わず、児童・生徒は極めて高い認識を持っているという結果が出ています。それから、学校におけるエネルギー・環境教育や日常生活における省エネルギー活動などは、学校教育の中で学んだほうがよい。それから、エネルギー・環境教育の学習方法については、実験・体験活動、施設見学の体験的な学習に対するニーズのほうが高いという結果になっているようであります。  このような状況を踏まえると、本県においても、いろんな施設やそういうものが本県はやっぱり多い。そういうことからすると、エネルギー施設に関するいろんな対応が求められるんだろうなというふうに思っておりまして、そこでお聞きをするわけでありますけれども、本県における小・中・高等学校におけるエネルギー教育の状況についてお聞きをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 55 ◯田名部委員長  山谷義務教育課長。 56 ◯山谷義務教育課長  エネルギー教育の状況ということでございますが、次代を担う子供たちが環境や資源・エネルギーについて理解を深めることは大切なことであります。このため、学校教育においては、学習指導要領に基づき、小・中学校では社会科、理科、技術・家庭科を中心として、身近な生活の中でエネルギーが人々の生活に役立っていることなど、エネルギー・資源の重要性を学ぶとともに、省エネルギー、省資源に結びつく内容を学んでおります。  また、その他総合的な学習の時間を利用して、簡単なエネルギー機器の製作や環境調査等を行いながら、エネルギーや環境について理解を深めている学校もございます。  さらに、高等学校では、理科や工業科などにおいて、資源・エネルギーに関する内容を環境に関連づけて学習し、エネルギーや環境問題についてグローバルな視点で学んでいるところであります。 57 ◯田名部委員長  一戸委員。 58 ◯一戸委員  ありがとうございました。社会科、あるいは総合的な学習の中で実施をされているということでありますけれども、もしわかる範囲でありましたら、具体的にどういう項目でやられているのか、わかるところがありましたら、よろしくお願いしたいと思います。 59 ◯田名部委員長  山谷義務教育課長。 60 ◯山谷義務教育課長  具体的な例ということでございますけれども、エネルギーや環境にかかわる学習の具体例といたしましては、例えば、小学校では、社会科の学習において、校外学習として浄水場、水力発電所、火力発電所などの中から、身近にある施設を選択し、その施設の見学などを行いながら、水や電気等の資源が人々の生活の維持向上に大切なものであるということを学んでおりますし、中学校では、理科の学習において、発電機等で電気エネルギーをつくり出す体験を通して、エネルギーや資源の有効利用・重要性について学んでおります。  高等学校では、工業科の学習において、回路や基盤製作の学習などを通して電気エネルギーの利用について学び、また、課題研究でソーラーカーを製作して、太陽光発電の効率を工夫するなど、エネルギーの有効利用、環境問題等について学んでおります。  また、資源エネルギー庁がエネルギー教育実践校として指定している、例えば、五戸町立南小学校では、「エネルギー問題や環境問題に関心を持とう」というテーマのもと、総合的な学習の時間と生活科を活用し、リサイクル活動や身近なエネルギー、地球温暖化などについて調べる活動などを通して、エネルギーや環境問題について理解を深めております。  県教育委員会といたしましては、今後とも本県の子供たちがエネルギーや環境に関する正しい知識を身につけることができるよう努めて参りたいというふうに考えております。 61 ◯田名部委員長  一戸委員。 62 ◯一戸委員  詳しい内容はわかりました。意見になるわけでありますけれども、3つほどあります。  1つは、エネルギー教育といっても幅広いわけでありますので、横断的な取組みが必要ではないか。具体的に言いますと、先ほど言いました資源エネルギー庁でやっているそういう問題、実際的なもの、それから、文科省が実施をしているエネルギーに関する教育支援事業というのが実はあるわけであります。これは16年度、3市町村で1,658万円の経費がありました。17年では6市町村、1,456万円、18年度が1,682万円、19年度、まだ実質上残っているわけでありますけれども、2,497万円。これは県ではなくて国から直接支援をしているというものもあるわけであります。それと、県でも、県のエネルギー総合対策局というのがエネルギーに関する具体的な中身をやっておりますので、具体的に教育現場においては、それぞれの分野がなかなかわかりづらい。したがって、そこの総合的にエネルギーに関係する箇所をきちんと設けたほうが、より実践的になるのではないかというのがまず1つであります。  それと、経費の問題があるわけでありますけれども、県の限られた予算もありますけれども、先ほど言った、国からの、あるいは、県内的な課題というのは高うございますから、国に対するこういった教育施策の充実について、十分対応しているほうが県内におけるエネルギー教育が充実するんじゃないかというのが2つ目であります。  それから3つ目は、教育機関だけじゃなくて、民間におけるいろんな教育に対する授業をしている箇所がたくさんあります。そういった箇所をなるべく現場の皆さん、つまり、教育機関にわかるような資料をつくっていくことが、エネルギー・環境教育の充実が図られると思いますので、そんなことをお願いして、意見としたいと思います。よろしくお願いします。 63 ◯田名部委員長  ほかにありませんか。──森内委員。 64 ◯森内委員  質問をする前に、委員長のお許しを得まして、先ほど教育長から御報告がありました、第20回全国スポーツ・レクリエーション祭、いわゆるスポレク祭につきまして、開会式や青森市内で行われました各競技を見た一人として、また、常任委員会において質問をさせていただきました一人として、感想を述べさせていただきたいと思います。  以前、質問で申し述べましたとおり、国内では国民体育大会に次ぐ規模の生涯スポーツの一大祭典であります。選手・役員など多くの方々が県内各地で熱戦を繰り広げ、そして、県外から参加した選手の皆さんが本県選手団や開催地市町村の皆さんとさまざまな形で交流を深められたことが連日報道されておりました。祭典の趣旨である、交流とその交流を通した生涯スポーツの振興が十二分に図られたのではないかと思っております。  聞くところによりますと、他県の方々からは、「図々しくも様々なお願いにスタッフの方が嫌な顔一つせずに対応してくれました。青森大会はどの大会よりも一生の思い出になりました。」また、「地元の婦人会の方にホタテ料理の仕方を教わり、試合そっちのけで、まるで料理講習会のようでした。買って帰り、料理をして家族に食べさせます。」など、ほのぼのとした意見があったと聞いております。  また、特に圧巻だったのが、総合開会式でありました。私もスポーツに携わる一人として、これまで様々なスポーツイベントの体験をしてきましたが、見る者を引きつけた開会式でもあり、まさに感動と感激を与えていただきました。その1コマに、神山議長の韓国語でのごあいさつがありました。アナウンサーが通じなかった韓国語は、神山議長があいさつするとその言葉が通じたのであって、韓国の選手団を初め、会場を埋めた観衆の喝采を浴びました。別に議長を持ち上げているわけではありませんが、本当にすばらしい開会式でありました。しかし、余りにも開会式が盛り上がりましたので、その後、盛り上がりに欠けるのではないだろうかなという思いもしました。その思いは要らぬ心配で、4日間そのままの盛り上がりで、今回の祭典は大成功であったと思っております。  教育長を先頭に準備に当たってこられました事務局の皆さんの御苦労は大変なものがあったと思います。心から敬意と感謝を申し上げます。それに加えまして、先ほども教育長からお話がありましたが、この祭典を陰で支えていただいた約1,500名のボランティアの方々の力も忘れてはなりません。いざとなれば、まだまだ県民が一丸となった底力があるということを表していただきました。  どうか今回の祭典を契機に、この成果を今後の本県生涯スポーツ振興に生かすとともに、せっかく見出したボランティアの底力を活用できるような取組みを進めていただくよう要望を申し上げ、以上、私からの感想とさせていただきます。  次に、質問をさせていただきます。  9月4日、県内調査におきまして、岩手県一戸町にあります国指定史跡の御所野遺跡を視察して参りました。御所野遺跡は、北海道、岩手県、秋田県、そして青森県が共同で、世界遺産暫定一覧表登載を目指す縄文遺跡群を構成する遺跡の一つであり、初めて訪れましたが、まほろばとは違った魅力あるすばらしい遺跡でございました。入口からすぐ「きききのつりばし」というユニークな橋があり、それは木の壁で覆われた木造の橋で、まるで時空間をつなぐ橋のように思われ、それを渡ったところに縄文博物館がありました。博物館は「まほろばパーク博物館」ほど大きくはなく、3分の1、もしくは4分の1の大きさではありましたが、趣向を凝らした建築物であり、そこの大きな窓からブーメラン型のような縄文遺跡の敷地が見られ、まほろばは土の敷地、御所野はまるでゴルフ場のようなきれいな芝で、その中に縄文遺跡群が点在しておりました。光景は数千年の歳月を飛び越え、縄文の世界へとタイムスリップしたかのようであります。  稲葉町長、田村町議会議長を初め、関係者まで私たちを歓迎していただき、さらには、地元テレビ局2局が取材に訪れており、田名部委員長にインタビューをしてきました。町の世界遺産登録実現に向けた並々ならぬ熱意を感じ、メディアも注目するほどの大きな問題であると改めて知らされました。しかし、残念でしたのは、田名部委員長のインタビューをテレビで見ることができなかったことであります。青森県の代表の姿が岩手県のテレビに映る、それは感慨深いものがあり、連携という名のもとにすばらしいことだというふうに思いました。  私は、以上のことも加味しながら、縄文遺跡群の早期登録実現に向け努力していかなければならないと意を強くいたしました。  そこで、縄文遺跡群の世界文化遺産登録推進についてお伺いをいたします。まず、世界遺跡暫定一覧表登載に向けた取組み状況についてお伺いいたします。 65 ◯田名部委員長  外崎文化財保護課長。 66 ◯外崎文化財保護課長
     取組み状況につきましては、縄文遺跡群の世界遺産暫定一覧表登載に向けまして、北海道、岩手県、秋田県及び本県の4道県により、文化庁に対する再提案を行うため、関係道県の文化財担当課長等を委員とする「縄文遺跡群世界文化遺産登録推進会議」及び担当者をメンバーとする「ワーキンググループ会議」を設置いたしまして、各道県から推薦のあった15の縄文遺跡を構成資産とする提案内容について、現在、鋭意検討を進めているところでございます。  また、先般開催されました第11回北海道・北東北知事サミットにおきましては、再提案を行う資産の名称を「北海道・北東北の縄文遺跡群」とし、4道県で共同提案することが正式に合意されました。  さらに、暫定一覧表登載のためには、縄文文化及び縄文遺跡に対する全国的な認識を高めていくことが重要であることから、資産の中核となる本県の縄文遺跡群の価値と魅力をアピールするため、これまで大阪及び東京において、「あおもり縄文まほろば展」を開催したほか、県内縄文遺跡群を紹介したガイドブックやホームページの作成など、積極的な情報発信を行ってきたところでございます。  また、昨年9月に設立されました、民間の登録推進組織である「『青森県の縄文遺跡群』世界遺産を目指す会」が行う勉強会の開催や、ニュースレターの発行等につきましても支援・協力するなど、同会と連携しながら県民機運の向上に努めているところでございます。  以上です。 67 ◯田名部委員長  森内委員。 68 ◯森内委員  次に、文化庁に対する再提出までのスケジュールについてお伺いします。 69 ◯田名部委員長  外崎文化財保護課長。 70 ◯外崎文化財保護課長  スケジュールでございますが、世界遺産暫定一覧表登載に係る提案書の提出期限は、今年の12月28日となっております。このため、今後、ワーキンググループ会議及び構成資産となっている縄文遺跡を直接管理している市及び町と意見交換等を行う会議を随時開催いたしまして、提案書の素案を策定した上で、縄文文化や世界文化遺産に造詣の深い専門家等から素案に関する御意見をいただいた後に、最終の縄文遺跡群世界文化遺産登録推進会議を開催いたしまして、11月中を目途に提案書の原案を取りまとめることとしております。  その提案主体となる各道県、市及び町において、提案書提出に係る知事、市長及び町長の決裁を得た上で、提出期限までに文化庁に対し、当該提案書を提出したいと考えております。  以上のスケジュールによりまして、今後とも「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産暫定一覧表登載が実現されるよう、提案内容の充実・改善により一層取り組んで参りますので、委員の皆様のさらなる御理解と御支援をお願いいたします。 71 ◯田名部委員長  森内委員。 72 ◯森内委員  今、御答弁をいただきました。4道県の知事サミットで合意がなされたということで、やはり私たちの青森県というのは、今、大変厳しい財政状況にあります。その中で、観光というものが非常にクローズアップされてくるのではないか。例えば、3年後に新幹線が来る。その中で、世界遺産がそれまでに登載が間に合う、それは私は素人ですからわかりませんけれども、それ以降でも、やはり目玉をつくっていただきたい。これは世界文化遺産になりますので、必ず目玉になるものというふうに確信しております。  今、課長のほうから、最後は委員の皆様方にも御協力をということも今、御答弁にありましたけれども、やはり我々だけでなくて県議会、そしてまた、国会議員等、4道県の議員たちが集まって、これは実現に向けて前進を進めるということでやっていかなければならないことだということを私は思っております。運よく神山議長がこの委員会におられますので、県議会一丸となって進めるように、私もその進めた一人として一生懸命頑張って参りたいと思いますが、ただ、先ほども申し上げました。私たちは素人です。ある意味、皆さんの御指導をいただきながら、そして、遠慮なくこういうものに対しては我々に話をしていただきたい。ここでは委員長がトップですから、委員長に話をしていただきながら、委員みんなでまとまっていきたいというふうに思っております。  この前、御所野を訪れた我々委員の中で、一人も後退するような気持ちを持った委員はいませんでした。何とかして世界遺産登録に向けて頑張ろうという気持ちになりました。何とぞ皆様方の御協力と、そしてまた御指導をいただきながら、これを実現に向けたいと意を強くして、私からの質問とさせていただきます。ありがとうございました。 73 ◯田名部委員長  ほかにありませんか。  [「なし」と呼ぶ者あり]  ないようでありますから、これをもって教育委員会関係の審査を終わります。  お諮りいたしますが、当委員会に付託されております特定付託案件については、さらに継続審査とすることに御異議ありませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり]  御異議なしと認め、継続審査と決定いたしました。  なお、委員長報告の作成については、本職に御一任願います。  以上をもって文教公安委員会を終わります。 ○閉 会  午後 0時03分 Copyright © Aomori Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...